各地域で地方の生き残りをかけた、さまざまな取り組みが行われている現在の日本。最近では外国人観光客のインバウンドをターゲットにした観光業促進の取り組みなども行われていますが、そんなインバウンドを対象にした取り組みの中で、最近地方でのある取り組みが注目を集めていることを皆さんは知っているでしょうか？

その取り組みとは、「農泊」です。

その名の通り農家に宿泊し、農家の暮らしを体験するという体験型の取り組みで、国内旅行者はもちろん、最近では外国人観光客の利用も多いのだといいます。

昨年には農林水産省もインバウンド向けの農泊の推進を始めましたが、そんな農泊に取り組む地域の中で、特に先進的な地域として知られるのが、長野県飯田市です。 飯田市は10年以上前から子供たちの農業体験やワーキングホリデーによる人員の受け入れなどを続けてきています。

農家が人を受け入れる体制も整っているということで、これからの農泊をリードする存在として注目が集まっています。飯田市としても、頭打ちとなっていた農泊の現状を打開するためのインバウンド農泊に数年前から着目していたのだとか。

3月29・30日にはロンドンビジネススクールの学生が飯田市で農泊を体験しました。

これは、学生が自ら企画した「ロンドンビジネススクール Japan Trek」の一環で、飯田市出身でロンドンビジネススクールに留学されている人がいて、その人が企画に携わったことで実現した農泊だといいますが。

今回80ヶ国・128人もの学生が参加したということで、彼らの発信力や、今回得た実績が日本のこれからのインバウンド農泊に与えるインパクトが注目されています。


 執筆：街コミNAVI編集部