皆さんは自治体が実施している市民講座などを受講したことはありますか？

参加したことがない人も、掲示板や自治体関連のホームページや施設などで、「こんな講座があるんだ」と思った経験はありますよね。自治体によって様々な分野の講座が開催されていますが、埼玉県春日部市では、あるユニークな市民講座が開催されたことが話題になっています。 その講座とは「環境学習講座」。地球温暖化問題について学んだり、水辺の生き物について学ぶことを通して環境について学ぶ講座で、春日部市のふれあいキューブで6月21日に開講されました。

これだけ聞くと特に独特な点はないように思えると思いますが、この講座、実は春日部市の小学校が学校で受けている授業を市民向けに再構成したもの。

つまり、小学校の授業を大人が受けているというのです。

具体的には、この環境学習講座は春日部市の小学校の4年生を対象に行っている授業を抜粋したもので、内容は基本的に小学生向けに行っているもののままにしたそうです。とはいえ、受講した大人たちも真剣そのもの。講師たちの説明にしっかり耳を傾け、クイズなどにも積極的に参加して学んでいました。

子供たちが現在学んでいることで、私たちの知らないことや忘れてしまっていることなども多いということを改めて実感させられるこの取り組み。子供たちの授業を大人たちにも実施する取組は、様々な場面でこれからも増えていってほしいなと思います。


 執筆：街コミNAVI編集部