世間では現在衆議院の解散が決まり、選挙に向けた準備が進められています。

選挙となると様々な備品などが必要となってきて、特需とも呼べるような状況が生まれますが、選挙に欠かせないものの1つとして、皆さんが思い浮かべるものの中に「だるま」もあるのではないでしょうか。

だるま発祥の地でもある一大産地、群馬県高崎市では、現在選挙が決まってだるまづくりに追われているようです。 200年ほど前に開山された高崎市の少林山達磨寺では、天明の大飢饉のころ、寺の9代目・東獄和尚が、農民を何とか救おうと自ら木型を彫り、紙張り抜きの達磨を作り、農家の副業として売らせたのがだるまの始まりと言われています。

平成18年10月には地域ブランドとして商標登録され、群馬の名産品、特産品、伝統工芸品として年間160万個を生産し日本一のだるま生産量を誇っています。

当然、選挙となると全国の選挙事務所から注文が相次いでいますが、さすがに高崎のだるま工房は選挙にも慣れているとあって、素早く作業に取り掛かっているようです。

今回は小池都知事の希望の党ができたということで、イメージカラーである「緑のだるま」のオーダーに対応できるようにしている工房もあるのだとか。

あまり頻繁に選挙が行われるのもどうなのかとは思いますが、こうした特需で少しでも地域の活性化が進めばいいなと思いますね。皆さんも高崎市を訪れた際には是非、だるまをお土産にしてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部