日本は今では世界でも有数の工業国、モノづくりの国として認知されていて、メイドインジャパンの人気は高く世界で活躍する日本のメーカーも多いですよね。

そんな日本が世界に誇る企業の代表格といえば、やはりトヨタ自動車が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか？

1937年に創業以来、世界企業として日本を代表する企業となったトヨタ。そのおひざ元である豊田市は、車のまちとして日本でも認知されています。

しかし、そのトヨタ自動車で初めて自動車が誕生した地は豊田市ではなく、同じ愛知県の刈谷市というこをご存知ですか？ その場所は現在の愛知製鋼（トヨタのグループ会社）刈谷工場の中にある建屋で、1934年に自動車の試作工場として初めて誕生した建屋だといいます。

築80年を超えたこともあり、老朽化による危険性が指摘されてきたこの建屋ですが、トヨタ車発祥の地を保存したいという声も大きく、ここ2年ほどは保存する方針でトヨタ内部でも話が進められてきました。

これからはトヨタの博物館である「トヨタ産業技術記念館」が中心となって建屋を保存し、一般公開や、社員研修に利用していく予定だといいます。

近年、過去の遺産を遺していこうという取り組みが進み、工場見学など産業地の観光化も進められてきていますから、時代の流れとしても適した取り組みといえそうですね。

刈谷市に住んでいる人、自動車好きの人、観光で愛知を訪れる人などは、是非この工場が公開されたら訪れてみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部