皆さんの住んでいる地域には、鉄道は走っていますか？

電車のあまり走っていないない地域ももちろんありますが、日本では全国各地にJRや私鉄が走っていて、その地域の人の欠かせない足として活躍しています。鉄道の発展が地域に与える影響は人の移動だけでなく物の移動などにも出てきますし、鉄道の発展とともに地域が発展してきたという歴史を持っている地域も多いと思います。

そんな鉄道の発展の影響を大きく受けた地域の1つである、奈良県生駒市では、「モダン生駒100年史－鉄道開通と近代生駒の夜明け」という企画展が開催されています。 関西では1910年から奈良～大阪間の鉄道工事が始まり、翌年から生駒トンネルの掘削が始まりました。そして1914年に奈良～大阪間に鉄道が開通したのをきっかけに生駒市では近代化が一気に進んだという歴史があります。

鉄道開通の4年後には日本初のケーブルカーも開通するなど、開通後の生駒は大きく様変わりしたのだそう。

今回、近鉄グループが主催して生駒ふるさとミュージアムで2月11日から3月11日にかけて開催されるこの企画展は、古い写真や、切符など50点に及ぶ鉄道関係資料などを展示して、当時から現在までの生駒で暮らす人々の鉄道開通後の生活や文化の変容を紹介するものとなっています。

もう終わっているものもありますが、展示期間中には学芸員による解説や奈良大学の非常勤講師を迎えての企画講演会、奈良街道を大阪側から歩いていく企画展関連ハイキングなどの関連イベントもたくさん開催されています。

鉄道開通当時の様子は生駒市の人でもなかなか想像がつかないでしょうし、地元の歴史を知るという意味で興味深い発見があると思いますし、鉄道好きの人にとっても貴重な資料が見られる機会ということで、面白い経験になるのではないでしょうか？

生駒の人、電車好きの人、日本の文化の変容などに興味のある人は一度、足を運んでみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部