続々と新幹線が開通し、新たな鉄道が続々と誕生していますが そんな風に時代が進む中、古くなって忘れられたり引退していくものもあるものもあります。

兵庫県川西市を中心とするローカル電鉄である能勢電鉄では、1983年から走り続けてきた 車両が一つその役目を終え、5月29日にさよならイベントが開催されました。 引退となった車両は、能勢電鉄初の大型冷房車としてデビューし 活躍した車両、「1500系」です。

元々は阪急電鉄の2100系を譲り受けたもので、当時新製された阪急7000系に準じて 冷房がつけられる改造が行われたのだとか。

昨年3月から営業運転が開始された新形式車両「5100系」の導入が進み 今回、勇退することとなりました。

5月28日に営業運転を終了し、29日の記念イベントでは 1551×4両編成車を使用した貸し切り列車が運転され イベント列車の出発式などが行われました。

能勢電鉄は阪急川西能勢口から延びるローカル線で、川西市を南北に走っています。

元々は能勢妙見山への参拝客運搬を目的として設立されたもので 現在は川西市内のニュータウンと川口能勢駅をつなぐ鉄道として機能しています。

阪急電鉄の子会社のため、車両を阪急からゆずりうけることもあり 1500系はその一つだったというわけですね。

近年ようやく、長年続いた債務超過状態を脱した能勢電鉄。 一つの歴史の終わりとともに、新たな歴史をしっかりと刻んでいってほしいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部