マンゴーと聞くとどんなことを思い浮かべますか？今ではマンゴーでは宮崎が有名なので そのイメージが強いと思いますし、マンゴーは暖かい地域で栽培されるものというイメージが ありますよね。

実際にマンゴーはおもに熱帯地域で栽培される作物です。しかし、最近ではある意外な地域で マンゴーの栽培が進められているんだそうですよ。それが北海道帯広市です。 しかも、寒さ厳しい冬に栽培するのだというから驚きです。そんな極寒の地でのマンゴーの 栽培・出荷を実現したのは、帯広市の「ノラワークスジャパン」です。

「白銀の太陽」と名付けられたマンゴーは、宮崎などで栽培される夏のマンゴーと違い冬にのみ 出荷されるマンゴーで、北海道の新たな農業の可能性を開拓して話題となりました。

帯広の十勝マンゴーが生まれる発端は2010年。地域の農産物を発信するイベントを宮崎県日南市で 開催した際、運営側として参加していたノラワークスジャパンの中川さんが、国産マンゴーの 生産者、永倉さんと出会ったことでした。

亜熱帯の日南と帯広を往復して、永倉さんやほかのマンゴー生産者の人たちと交流するうちに冬に マンゴーを生産する技術を確立し、生産・出荷にこぎつけました。徐々に知名度は上がりつつ ありますが、まだまだ大きく広がるという段階には至っていません。

将来的には帯広・十勝地方をマンゴーの産地として売り出していきたいということで、地域の 活性化に意外な救世主となれるか、注目が集まっています。


 執筆：街コミNAVI編集部