皆さんの住んでいる地域では、民間の企業であったり団体であったりが自治体と協定を結んでいるケースはありますか？

様々な分野で自治体と地域にかかわる団体は協力体制をとっていかなければいけませんし、多くの自治体でそうした協力体制が築かれていることと思いますが、新潟市では、ある意外な団体との協定が結ばれ、注目を集めました。 それが、日本中央競馬会（JRA）新潟競馬場との協定です。

協定の内容は、緊急時に競馬場内の施設を開放し、避難者や全国各地から応援に来た職員らを受け入れるというもので、2月23日に新潟市役所で協定が交わされました。

新潟競馬場は新新バイパスの近くということで交通の便もよく、敷地も約84万5千平方メートルと広大。敷地内には、調教師や騎手らが使う約1,500人規模の宿泊施設や2つの大浴場、約7千台分の駐車場などがあり、これを災害時の受け入れ施設にして有効活用するということです。

JRAは阪神淡路大震災や東日本大震災の時にも競馬場で避難者受け入れるなどしていて、今回の協定も、新潟競馬場からの提案だったそうです。

新潟市としても、市外からの応援職員の受け入れなどに課題があったそうで、今回の提案はとてもありがたいものだったのだとか。新潟に限らず、競馬場に行ったことがなかったりあまりよくないイメージを持ったりしている人も多いかと思いますが、いざという時に頼れる地域の設備として、覚えておくのもいいのではないでしょうか？


 執筆：街コミNAVI編集部