皆さんの地域には、現在ではもう作られることがなくなったり、開催されることがなくなった伝統的な産物やイベント等はありますか？

地域活性化など向け、地元について改めて考えたり知る機会が増えている現在、過去に地元で生産されていたものを復活させてみようという取り組みが行われていることも少なくありませんよね。

静岡県焼津市では、古代の鰹節を復活させようというプロジェクトが現在進められているのだそうです。 焼津は日本で一番鰹漁業が盛んな地域ということもあり、焼津鰹節は1つのブランドとして生産されています。

そんな焼津では、奈良時代には都への税として堅魚（かつお）、煮堅魚、堅魚煎汁といった特産品が納められていたのだといいます。

焼津鰹節水産加工業協同組合では2010年に奈良平城京遷都1300年を記念して、当時平城京へ税として納められたそれらの古代鰹節を再現したイベントを開催し、同時に焼津鰹節の地元での理解と機運を高めるため、「煮堅魚」関連のイベントを開催していました。

そして、それから7年の時を経て、再びプロジェクトが復活し、改めて進められることになったのだといいます。

8月22日には組合の職員がプロジェクト再始動として煮堅魚の復元に取り組み、10月1日には市民参加型のウォーキングイベントを開催。このウォーキングイベントでは、製造した煮堅魚をもって、焼津神社や古代の役所跡などを巡る、焼津の歴史に触れることのできるイベントとなっているとのこと。

地元を改めて知るいい機会ですし、焼津に住んでいる人は是非、参加してみてはどうでしょうか？


 執筆：街コミNAVI編集部