日本に多くある社会問題の中でも、近年これまで以上に話題となり対策が必要とされているのが、高齢化社会が進むのに伴って生まれてくる問題ですよね。

高齢ドライバーによる自動車事故が増えていたり、認知症高齢者の徘徊などが社会問題となっている中、対策が急がれていますが、静岡県焼津市では、県内でいちはやく徘徊高齢者を捜索するための地域システムが導入され話題となっています。 運用が開始されたのは「おでかけ見守りネットワーク」というシステム。これは、一般社団法人セーフティネットリンケージが提供する「みまもりあいアプリ」と「みまもりあいステッカー」を活用した「みまもりあいプロジェクト」を導入して行うもので、市民がアプリをスマートフォンにダウンロードしておくことで、行方不明の人がでたときにその特徴や顔写真などがそのアプリに配信されるというもの。

参加可能な市民はその情報をもとに行方不明者を捜索し、発見すると家族などの元にその情報が届くというシステムです。

高齢者の服や持ち物にはあらかじめIDなどの登録情報が書かれたステッカーが貼られていて、発見者はその登録情報を入力するようになっているのだそう。

こうした市民参加型の見守りネットワークは全国の自治体で開発や実証実験が行われていますが、本格導入に至っている自治体はまだまだ少なく、このみまもりあいプロジェクトを導入したのは全国で焼津が7市目。

焼津をはじめとする導入地域での成果がこれからの他地域での運用にもつながっていくでしょうし、これからの成果に期待です。


 執筆：街コミNAVI編集部