日本には多くの伝統芸能や伝統工芸が残っていますよね。しかし、現在ではそうした伝統が後継者不足など様々な理由から途絶えていってしまうことも珍しくはありません。

昔と現在では社会や生活様式も違いますから、そうした伝統を引き継いでいくことは大変なことですが、日本文化が世界からも注目を集めている今、伝統の保存にも力を入れなければならないですよね。

そんな中、東京都立川市では、武士の武芸として知られる「流鏑馬」を行うイベントが開催されて話題となりました。 このイベントは、立川市で不動産開発などを手掛ける会社「立飛ホールディングス」が開催したもので、JR立川駅北口近くの立飛ホールディングスのみどり地区特設会場で開催されたもの。

みどり地区はこれから大規模な再開発が予定されている空き地で、社会・文化への貢献活動としてこの流鏑馬が開催されました。

流鏑馬は馬を走らせながら弓を放ち的を射るもので、平安時代には宮中の儀式として行われ、鎌倉幕府以降は武士の士気を高める目的などで実施されていました。今回のイベントは流鏑馬の2大流派の1つである小笠原家の協力を得て実現したもので、使用した道具などもすべて古くから伝わっている本物。

現在ではかなり限られた機会にしか見られない流鏑馬を見ようと、立川市内外から、なんと1万人もの人が訪れたといいます。

立川市で流鏑馬が披露されたのは今回が歴史上初。

今回の開催場所は再開発地域となるため、これからこうしたイベントが開催されることがあるかはわかりませんが、見られた人にとっては非常にいい思い出となったのではないでしょうか？

皆さんも、こうした貴重な機会に立ち会うチャンスがあったら積極的に参加してみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部