近年全国各地に様々なテーマパークがオープンしていますが、エンタテインメントや遊びのみだけでなく、学びや職業体験に特化したテーマパークも数多く登場しています。

今回ご紹介するのは「仕事」の魅力を発信する施設。静岡県沼津市に完成したのは溶接のテーマパーク「アイアンプラネット」です。 このテーマパークが発信するのは鉄工所、中でもあまり注目されることのない「溶接」に特化しています。

その「溶接」の魅力を発信するため、沼津市の影山鉄工所が作り、8月21日に完成披露会が行われました。

テープカットには頼重秀一・沼津市長や、沼津出身の競泳元金メダリストの岩崎恭子さんが参加し、完成を祝いました。 更に頼重市長や岩崎さんは鉄板をつなぎ合わせる「電気溶接」にも挑戦。用意された溶接の際に使われるマスクや暑い手袋をつけて挑戦した岩崎さんは「思ったより難しい。結構曲がっちゃってるんですけど、でも子どもとかが体験するのいいですよね」とコメント。

影山鉄工所の影山社長は「この場所から、楽しい声も含めて、ワクワクとかドキドキするようなそういう仕事・発想が生まれるような施設煮なっていければ」とコメントしています。

「アイアンプラネット」はまず9月に地元沼津の小学生の体験イベントをスタートし、中高生の職業体験も、今後受け入れる予定とのこと。

「鉄」は私たちの生活を支える上では無くてはならないもの。だからこそ「鉄工所」や「溶接」の意義や辛いからこその達成感を学び取り、意義あるテーマパークとなるのではないでしょうか。

またお子さんの小さい頃の体験は、将来の夢を選ぶときの大きな指針にもなると思います。

ぜひこういった「学び」や「職場体験」の場が増えていったらいいのに、と思いました。

（2020年8月30日に書かれたコラムです）


 執筆：街コミNAVI編集部