近年、日本のワインの存在感は大きくなり、世界的なコンクールで入賞を果たすなど、幅広く活躍しています。 そんな日本製ワインの躍進に一役買っているのが、長野県・上田にある「シャトー・メルシャン 椀子（まりこ）ワイナリー」です。 「椀子ワイナリー」は2003年、上田市丸子地区陣場台地に開園した「椀子ヴィンヤード」内にて、2019年オープンした施設です。

360度を畑に囲まれおり、ぶどうの栽培からワイン造りまでを公開しているブティックワイナリーとなっています。

“椀子”という個性的なネーミングは、女性の名前というわけはなく、6世紀後半、この場所が欽明天皇の皇子「椀子皇子」の領地であったことから、「椀子ヴィンヤード」と命名されたのだとか。 また、丸子町の古代名も「椀子」と呼ばれていたとも言われているそうです。

上田市丸子地区陣場台地にある「椀子ヴィンヤード」周辺は、陽当たりの良さ、降水量の少なさ、排水性・通気性に大変優れているエリアです。 開園当時には桑畑があり、遊休荒廃地化していましたが、地元の方の協力を得てブドウ畑へと転換し「椀子ヴィンヤード」がオープンしました。

その敷地内にある「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー」では、現在世界に認められるワインが誕生しています。 世界最高のワイナリーを選出する「ワールド・ベスト・ヴィンヤード2022」では、日本のワイナリーで唯一、世界第53位に選出され、3年連続の選出と大活躍されています。

館内では、「シャトーメルシャン」のワイン約10種類をテイスティングできるカウンターやワインショップ等が設けられており、「ワイナリーツアー」なども実施されています。

上田市の美しい景色を眺めながら、世界に誇るワインを飲むことができるなんて、大変な贅沢ですよね。 ワイン好きであれば、一度は絶対に行っておくべきスポットではないでしょうか。

開館時間は10時～16時30分、東京から車で約180分ほどで到着するので、気になる方は早速「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー」を訪れてみてください。


 執筆：街コミNAVI編集部