養蚕技術を受け継ぐ豊田市が、伊勢神宮に奉納する生糸を今年も生産

みなさんは衣類などに使われる"生糸"が何から作られているか知っていますか？

生糸は蚕という昆虫から採れるということでそんな生糸を生産するのは養蚕と呼ばれ古くから受け継がれてきた技術なんです。

豊田でもそんな養蚕技術は盛んだったのですが、近年ではそんな養蚕の技術は失われつつあるようです。そんな中でも伊勢神宮に納める生糸を生産する作業が今でも豊田では行われているということで今注目を集めているのだとか。

情報元ソース：CBCテレビ伊勢神宮に奉納する生糸を繭から取る　愛知・豊田市稲武町
https://news.yahoo.co.jp/articles/ 795c1da8eb31bfc32d0f2b18a98ab9a0cc792df6

豊田では伊勢神宮に納める生糸を作るために昔ながらの方法で、蚕から育てた約7000個も繭を鍋で煮たあとに足踏み式の糸繰り機で丁寧に生糸を巻き取っていっているそうです。

奉納される生糸の量は750グラムという少量ですがそのためにたくさんの蚕が必要であったりと養蚕技術というのはなかなか大変なもののようです。

そんな事情もあってか現在では養蚕技術が残っている地域は豊田以外にも少なくなってきていますが、そんな中でも豊田ではこの伊勢神宮への生糸の奉納を明治15年から続き130年以上続く伝統となっているそうなんです。

現在では生糸が使われることは少なくなってきていますが、やはり生糸で作られた絹は品質も素晴らしく着物などには欠かせない素材でもあります。そんな日本伝統の技術が今も豊田で続いているのはなんだか嬉しいことではないでしょうか？

今後もこうした養蚕技術が途絶えることがないようにみなさんも蚕について興味を持つことが大事なのかもしれませんね。

（2020年9月2日に書かれたコラムです）

執筆：街コミNAVI編集部

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