皆さんにとって、消防隊員の人たちはどれくらい身近な存在でしょうか？アメリカなどでは、勇猛果敢で人々に尊敬される職業の代表格としても挙げられる消防士ですが、日本では、私たちの安全を守ってくれる重要な職業ということはわかっていても、それほど身近に感じたりすることは少ないのではないでしょうか？

そんな消防士を少し身近に感じられるグッズが、愛知県豊田市で製作され、話題となっています。 それが、消防士の防火服を使ったバッグ。

豊田市では6年に一度のサイクルで防火服を新調していて、平成26年度に1サイクルを終えたことを契機に、平成27年10月に全職員一斉に防火服を新調。

これまで使っていた防火服は廃棄の予定となっていましたが、どうにか再利用できないかという声が上がり、バッグの制作に至りました。反射材や防火服に入っている「豊田市消防本部 AICHI」の文字などもそのまま残してあるということです。

実はこの防火服をバッグにするという取り組み、これが初めてではありません。

豊田市と同じく愛知県の名古屋市のアパレルショップ・ブランドの「MODECO」が、地元・名古屋消防署と組んで廃棄消防服を2013年からリユースしはじめたのが最初で、豊田市消防のリサイクルバッグもこの「MODECO」ブランドの1つとして販売されることになるようです。

消防関連のマニアの人にはもちろんおすすめですし、そうでない人にとっても、防火服の機能性が備わったバッグは非常に重宝するはず。トヨタや名古屋のみならず、全国でこうした活動が広がればリサイクルという観点からもいいのではないかと思います。


 執筆：街コミNAVI編集部