（2018年11月30日に書かれたコラムです）

大阪万博に関係するニュースです。

フランス・パリで11月23日に行われた博覧会国際事務局の総会で、2025年の国際博覧会の開催地が大阪に決定しました。これを受けて2025大阪万博誘致アンバサダーを務めるダウンタウンが所属事務所を通じて喜びのコメントを寄せています。 松本人志さんは「素晴らしい！皆様の地道な努力の結果だと思います。ダウンタウンは何もしていません。特に浜田(笑)」、浜田雅功さんは「素晴らしい！皆様の地道な努力の結果だと思います。ダウンタウンは何もしていません。特に松本(笑)」と互いに相方イジリを炸裂させています。

日本時間の11月24日1時過ぎ、メディアがニュース速報を流し、朝には新聞が号外を打つなど、大阪を始め全国に喜びの声が伝えられました。

道頓堀の戎橋南側にあるトンボリステーションでは総会の模様をライブで放映。決定時にはくす玉が割れ、「祝 2025年万博、大阪に決定！」の文字が浮かびました。

しかし、町の人は意外に冷ややか。「恒例」の道頓堀へのダイブ騒ぎもなく、「カメラを向けられたら『うれしい』て言うしかないじゃん」「テレビをつけて朝のニュースで知りました」という声もあったようです。

大阪万博に冷ややかな見方がある背景には、会場となる「夢洲」のせいであるとも思われます。

かつて大阪が招致を試みた2008年の夏季オリンピックの会場候補とされたが、あえなく敗れた場所であり、それを万博誘致に切り替え、最近ではカジノを含む統合型リゾートを招致する計画もあるそうで、このカジノ計画に反対の声があったのがこうした背景と思われます。

経済産業相によると、大阪万博2025の経済効果は約2兆円。万博の開催決定はこうした経済効果が見込める訳ですが。それを得るための投資には国民の協力は欠かせないもの。

財界関係者だけが得をするのではなく、その経済効果が国民にもきちんと波及するような政策が取り入れられることを望んでいる人がほとんどではないでしょうか。


 執筆：街コミNAVI編集部