（2019年10月10日に書かれたコラムです）

日本全国にある伝統行事の中にはあっと驚くような内容のものもあるのですが、中でも兵庫で行われている「囃子込み」はかなり変わった行事ということで話題となっているようです。

兵庫にある香美町というところでは花嫁姿になった人と花婿姿になった人が町内を練り歩く「囃子込み」という伝統行事があるのですが、なんとこちらの花嫁姿に扮しているのは男性というのだから驚きです。 白粉を塗って花嫁姿になっているのは男性、男性と男性同士の花嫁行列を見ることができる行事というのは他にはなかなかないでしょう。

そんなわけで兵庫で行われるこの行事が注目されているというわけなんですね。

こちらの行事は兵庫でも江戸時代中期から伝統なんだそうで、五穀豊穣や子孫繁栄を願った歴として伝統行事なのですが、なぜ花嫁姿役の人が男性なのでしょうか？

きっと、今までの歴史の背景に深い理由があるのかもしれませんし、もしかすると、「せっかくの祭りだから楽しくしよう」なんて軽い気持ちから始まったものなのかもしれませんね。

実はこちらの兵庫での行事ですが、以前に途絶えていたものを最近になって地元の方が復活させたものなんだとか。このような珍しい内容の行事はなかなか見ることができないので復活を喜ぶ人も多かったのではないでしょうか？

花嫁役の方は少し恥ずかしい気持ちになるかもしれませんが、せっかくの珍しい行事なのでぜひ今後も続けていってほしいものですね。


 執筆：街コミNAVI編集部