


2016.03.25.
春を告げる、兵庫のイカナゴ漁。
「春を告げる魚」と言われているイカナゴの漁が 3月7日に解禁されました。
兵庫県の淡路島内の各漁港でも「新子(しんこ)」と呼ばれている 稚魚が次々と水揚げされたそうです。
情報元ソース:産経WEST
瀬戸内に春告げるイカナゴ漁解禁、淡路島の漁港…初値は例年より高め
http://www.sankei.com/west/news/160308/wst1603080026-n1.html
イカナゴは、北半球の寒帯域から温帯域を中心に熱帯域まで
世界中に5属18種が分布しています。http://www.sankei.com/west/news/160308/wst1603080026-n1.html
沿岸の粒径0.5ミリから2.0ミリの砂泥底に生息し、主にプランクトンを餌としています。
兵庫県の瀬戸内側を中心に春先(3月上旬より)に獲れるイカナゴの新子を 生きたまま、しょうゆ・みりん・砂糖・生姜などで煮詰めて作った料理が 「イカナゴのくぎ煮」です。
兵庫では毎年イカナゴ漁が解禁になるとイカナゴを炊く 甘辛いかおりが町中に漂っています。
くぎ煮という名称は煮姿が「折れくぎ」に似ていることからつけられました。
「くぎ煮」の起源はまだはっきりとはわかっていませんが 昭和10年に刊行された「滋味風土記」という当時のグルメ本に 「釘煎(くぎいり)」として紹介されたことが始まりだといわれています。
その頃からすでに、兵庫では広く知られている食べ物であったことがうかがえ 現在では兵庫を代表するお土産物としても知られています。
「春を告げる魚」「春の年賀状」と言われているように イカナゴは明るく華やかなイメージのある魚です。
今年は初日としては例年より多く水揚げされました。 解禁日が遅れたこともあってサイズは大きめのものが多いようです。
今年もイカナゴのくぎ煮を食べて、さっそく春を感じたいと思います。
執筆:街コミNAVI編集部