皆さんはお魚は好きですか？ 私は魚が大好きなのですが、実は近年日本では魚離れがとても進んでいるんだとか。

水産庁の調べによると、国民一人当たりの年間魚介類消費量は2001年度の 40.2キロをピークに減少を続け、2014年度は27.3キロまで減少。

こうした状況を打破するための救世主と呼ばれ、最近養殖されて注目されているのが 「フルーツフィッシュ」です。

フルーツフィッシュとは、主に柑橘類を混ぜたエサで養殖する魚のことで 柑橘に含まれる成分「リモネン」によって魚の臭みが減り、鮮度が長持ちし 身から実際に柑橘の香りがするものもあるんだとか。

中国・四国・九州地方で盛んに養殖されていますが 山口市では、椹野川漁協が山口大学農学部とともに育てた「甘味鮎」が注目を集めています。 そもそも山口ではアユが特産となっていて 椹野川では、毎年6月第1日曜日に「あゆの日まつり」が開催されるほど。

もちろん、あゆの日祭りでは甘味鮎がふるまわれるんだそう。 甘味鮎はミカンの果皮からの抽出物をえさに混ぜていて、2012年に研究が完成し 以来、山口のブランド鮎として販売が開始されていました。

山口ではミカンの生産も盛んですから、最強のマッチングといえそうですし お土産、贈答品として非常に好評ということです。

産学官連携の一例として非常にいい例ですよね。 落ち込む魚の消費を持ち直すことができるのか、全国のフルーツフィッシュに注目です。


 執筆：街コミNAVI編集部