日本を代表する花といえば、皆さん真っ先に思い浮かぶのは桜ではないでしょうか？ 様々な文芸や作品の題材になったり、時代を超えて愛され続けている桜は、言わずもがな春に 花を咲かせます。

中には二期桜というような、春以外にも花を咲かせる桜はありますが、現代の鑑賞用の桜の代名詞 ソメイヨシノは春に花を咲かせますよね。

しかし、埼玉県川口市ではこの夏、季節外れのソメイヨシノが開花して話題となりました。 そのソメイヨシノが発見されたのは、川口市八幡木の平柳公園。

しかも開花しているソメイヨシノは3本もあったとのこと。発見されたのは8月28日の朝。 季節外れの開花に街の人たちはとても驚いたといいますが…実はこの時期に桜が開花するのは 極端に珍しい現象ともいえないそうです。

川口市にある、埼玉県花と緑の振興センターの方によると「この時期、葉の付け根をよく見ると 来年春に咲く花の芽ができていて、その葉からある種の化学物質が出て、花が咲かないように 抑えていると考えられている。しかし、何らかの原因で葉が落ちてしまうと、開花を抑制する物質も 出なくなって、咲いてしまう」と考えられているのだそうです。

説明されてしまうと少し残念ですが、とはいえ、サルスベリと桜が隣り合っている光景は不思議で 美しいな光景で、川口の住民の皆さんも大いに夏の桜を楽しんだようです。

皆さんも夏に咲いた桜を見つけたときは、理屈は抜きに桜をめでてあげてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部