皆さんは、観光などで地方に車で訪れたとき、どこからかメロディーが流れてきて驚いたという経験はありませんか？

一昔前にテレビなどでも取り上げられ、話題となったこともあったこのメロディーの正体。実は、道路に刻まれた溝の上をタイヤが走るときに摩擦で音が鳴るという仕組みなのです。

全国各地に存在するこのメロディーロード、スピード抑制や居眠り防止を目的に設置されていることが多いのですが、群馬県ではこのメロディーロードを地域の活性化に積極的に活かそうと取り組みが進められています。 群馬県ではこれを「メロディライン」と呼び、県内に10ヶ所設置。

県立群馬天文台に向かう道では「星に願いを」、千と千尋の神隠しの油屋のイメージモデルにもなったとされる旅館がある四万温泉に向かう道では「いつも何度でも」が流れるなど、しっかりとテーマに合った選曲がされていて、思わず車内での会話も弾みそうです。

童謡「うさぎとかめ」「チューリップ」が流れる道もありますが、これは「うさぎとかめ」の作詞家、石原和三郎さんが桐生市出身、「チューリップ」の作詞家・井上武士さんが前橋市出身だから。こうした選曲は観光客だけでなく、地元の人にも新しい発見を与えてくれそうですよね。

群馬県ではこれからもメロディラインの整備には力を入れる予定ということです。

皆さんも群馬を車で訪れた時には是非、耳を澄ましてみてください。メロディーロードは全国にあるので、探してみるのも楽しいと思いますよ。


 執筆：街コミNAVI編集部