ここ数年、日本では大規模な地震が相次ぐなど、防災への意識が高まってきていますよね。災害時に備えて個人で食料を確保しておくなどの対策は当然大事になってきますが、やはり自治体など公的機関の備えや、町全体の備えの重要性も再認識されるようになっています。

特に地域として取り組むべきは避難経路や避難場所の確保になりますが、三重県にある企業がそんな災害時に役立つあるモノを開発して注目を集めています。 それが光る側溝の蓋「ふるさと避難誘導グレーチング」です。

普段、私たちが街を歩く際目にしている金属製の網目状の側溝の蓋、その側溝の蓋に蓄光性のパネルを埋め込むことで、夜間や災害時に光って経路を示してくれるというものです。埋め込まれたパネルは国際的な基準、ISOにも登録されているJIS避難誘導標識となっていて、外国人観光客にも避難経路を示していることが理解できるようになっています。

開発したのは三重県のコンクリート会社「川本コンクリート」

オーダーメイドで様々なプロダクトを作ることをウリとする会社で、その技術とアイデアで、このグレーチングが開発されました。このグレーチングはみえぎんビジネスプランコンテスト2016でも準グランプリを獲得し、耐用年数も長いことから現在注目が集まっていています。

今年3月には伊勢市の津波避難施設にも設置されるなど、実用化が始まっています。これから三重県をはじめ、全国で目にすることが出てくるかもしれません。

避難経路の確認も含め、普段からチェックしておいてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部