日本で昔から現在まで被害をもたらす自然災害、地震。ここ数年でも熊本地震や東日本大震災など、大規模な地震が立て続けに起きて大きな被害を与えていますよね。特に東日本大震災では、地震に伴う津波による被害が出たということで、こうした2次災害への対策野必要性も緊急性を増しています。

そうした中、兵庫県は県が隣接している日本海側で発生すると予想される津波の浸水シミュレーションに取り組むことを発表し、注目を集めています。 兵庫県は1995年の阪神淡路大震災の被災地であり、防災や災害については意識の高い地域。

これまでにも南海トラフが発生した場合の地震・津波被害のシミュレーションを行ったり、それらに基づいたハザードマップの作製などを行ってきました。

全国の日本海側の津波の高さのデータは2014年に国の調査検討会が推計して発表していて、今回はそれを踏まえて浸水のシミュレーションが行われます。今回の日本海側の浸水シミュレーションでは、京都府や鳥取、青森などの日本海海底にある5つの断層から発生する大規模地震を想定して、浸水の範囲、深さ、到達時間などを予測するということで、市町村にも情報を共有してそれをもとに防波堤などの施設の設置、ハザードマップの作製などの対策に取り組むということです。

過去に大震災を受け、ようやく乗り越えた兵庫県ですから、同じような被害を2度と出さないよう、注力してほしいです。また、兵庫県のこうした防災への取り組みが、全国の他の自治体にも広がっていくことを期待したいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部