「春を呼ぶ魚」として知られるイカナゴ。

兵庫の明石市では、イカナゴ漁が毎年盛んに行われています。 しかしそのイカナゴ漁に異変が起きているというのです。

兵庫の播磨灘と大阪湾の春の風物詩とも言われているイカナゴ漁。

今年は昨年、平年とも下回る傾向にあるということで 過去最低の漁獲量となる可能性があるそうです。 兵庫の街を2月3月ごろに歩いてみれば お醤油としょうがを甘辛く炊いた香りが町中に広がります。

どこの家でも獲れたてのイカナゴを炊いているというのが 兵庫の街の風物詩でもあったのですが・・・

このままでは年々その香りも楽しむことができなくなってしまいそうです。

孵化した稚魚の分布図なども調査されているようですが 播磨灘では平均で3.9尾ということで、昨年の6.8尾の半分というような状況です。

さらに、播磨灘では」11地点のうち4地点は0尾だったのです。 このイカナゴの減少も、地球温暖化や海水温度の上昇が影響を及ぼしているのでしょうか。

兵庫では『イカナゴはおふくろの味』とも言われているほど とても有名な郷土料理です。

だからこそ、地域の味、おふくろの味を絶やすことなく続いていってほしいものですが このままの状態では、来年の2月3月ごろは・・・ もっと厳しい状況なのではないかと思いました。

イカナゴだけではなく、近年さまざまな魚が獲れなくなったり 絶滅に瀕しているといわれています。

大切な魚を守るためにも 自然や環境を日ごろから大切にして生活をすることが必要です。


 執筆：街コミNAVI編集部