近年社会的に問題となっていることはたくさんありますが、最近では鳥獣被害に関するニュースもよく目にするようになってきましたよね。

環境破壊や温暖化などの影響で動物たちの住む山や森の環境も変わり、人が住む里にこれまで以上に動物が出るようになり問題となっています。

そうした鳥獣対策の取り組みも全国で進められていますが、兵庫県では、地理情報システム=GISを活用した新たな対策を取り入れることが発表され、注目を集めています。 GISは地理的な情報とその地点に関するデータを使って様々な分析や判断を行う技術で、様々な場に応用することができ、近年はコンピュータの処理能力が上がり、コンピュータやタブレット端末も一般化してビッグデータの活用が広がっていることから、これから更なる活躍が期待されている技術です。

兵庫県というと神戸市などの都市のイメージを持つ人も多いと思いますが、面積が広く、山林地域も非常に多いということで、近年は減少傾向ではあるモノの、毎年度数億円の鳥獣被害がでているといいます。

そこで兵庫県では、これまでとこれからの鳥獣被害に関連する情報を地図情報に落とし込んで一元的に管理し、様々な場面でそのデータを引き出せるようにすることで、鳥獣被害への対策を進めようと考えているということです。

実は兵庫県では、各地にこうした鳥獣被害に関するデータは蓄積されて行っていたのですが、それを一元的に管理するには至っていなかったということで、今後のより効率的なデータ活用が期待されます。

また、このシステムには農家や捕獲業者の人だけでなく、食肉業者の人などもアクセスできるようにして、捕獲した動物を食肉としてすぐに活用するといった方向でも活用できる見込みとなっています。

ジビエ料理も注目を集めるようになってきていますから、こうした活用の仕方にも注目が集まっていきそうですね。兵庫県に住んでいる人は是非これからの取り組みに注目してくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部