（2018年7月31日に書かれたコラムです）

西日本豪雨で大きな被害を受けた岡山県。未だに岡山県内では避難所での生活を余儀なくされている方々がたくさんいらっしゃいます。

この状況を受け、岡山県内で災害を対象とした対策がとられているほか、岡山県外からも多くの支援が寄せられています。 まずは岡山県総社市では、今回の豪雨で自宅が被害にあった人を対象に最大で100万円を支給する「災害見舞金」の至急が始まりました。

これは総社市独自の施策で、支給には市が25日から発行している「り災証明書」が必要となります。支給額は「全壊」の世帯が100万円、「大規模半壊」の世帯が50万円、「半壊」の世帯が20万円となります。手続きに来た人は「年金生活になっているので非常に助かります」「お風呂にもまだ入れてない状況で、お風呂が入れるような状況にあてたい」と話しています。

続いては東京都から岡山県倉敷市に、7月25日、乳児用のパック入り液体ミルク2100個が届けられました。液体ミルクは水や湯を使わずに飲めることから災害時に利用しやすいですが、国内では流通しておらず、救援物資として特別に提供されました。

東京都は甚大な被害を被った岡山県倉敷市から要請を受け、イオンと協力して欧州から液体ミルクを空輸。トラックで運輸し、被災地応援で派遣されている東京都の職員が岡山県の職員に手渡ししました。

液体ミルクは2016年の熊本地震でも海外から被災された方々に無償提供されました。厚生労働省は現在、企業が製造、販売するための規格基準の検討を進めているとのことです。こういったニュースを見て思うのは、有事の際に始めて検討される案件の多さです。今回の経験を生かし、国内でも安心して利用できる液体ミルクの流通が進められて欲しいです。


 執筆：街コミNAVI編集部