（2018年10月30日に書かれたコラムです）

東京都からのニュースです。

間もなく2020年の開催に迫った東京オリンピック・パラリンピック競技会場の整備で想定外のトラブルが今年に入って相次いでおり、東京都が対応に追われています。まず水泳会場に使われた面積・制振装置が国の基準を満たしていない恐れがあることが発覚。

さらにテニス会場では改修を請け負った東京近郊の施工会社が経営破綻しました。大会への準備期間などを踏まえると、工期の大幅な遅れは許されず、綱渡りの調整を強いられています。 小池百合子・東京都知事は10月26日に行われた定例記者会見で、予定通り来年7月の完成に間に合うよう対応を急ぐ考えを示しています。

まず今月16日に明らかになった東京都内の油圧機器大手「KYB」と子会社による免震・制振オイルダンパーの検査データ改ざん問題について、東京都の幹部は危機感を募らせています。

また経営破綻した「エム・テック」は、東京都の説明によると、17面の屋外コートや照明灯の設置を受注していたほか、「カヌー・スラローム会場」でも管理棟の建設を請け負っていたそうです。

工事はいずれも3割程度しか終わっておらず、小池・東京都知事は「途中でほったらかしの状態で困惑している」と述べており、東京都は再入札で新たな施工業者を選定することなどを検討しています。

とりあえず泣いても笑っても2年足らず。時間は待ってくれないにも関わらず、工事の状況が今のような状態というのは、東京都民ならずとも不安になるところです。

不測の事態とは言え、一刻も早く対策を取り、工事を円滑に進めていってほしいものです。


 執筆：街コミNAVI編集部