コロナの感染拡大が続く中、全国の自治体や企業、団体が感染防止対策に取り組み、1日も早い収束に努めている訳ですが。

目に見えるものではないウイルスに対してどのように対策しているか、それは目に見える形で表す必要があります。 ここで静岡県の感染症対策の一例をご紹介します。

静岡県ホテル旅館組合は、コロナの感染か広がる中、静岡県を訪れる人に安心・安全を伝えたい、そんな思いのもと、感染防止対策に取り組む施設を認証するマークを作りました。 認証マークはブルーで、富士山と「SafeStay」の文字をあしらったデザイン。定期的な消毒や宿泊客への検温、ビニールカーテンの設置など約40項目の対策を実施した施設が貼ることにしています。

静岡県内の宿泊施設の関係者も認証マークが出来たことを好意的に受け止めており、 「感染症対策に取り組んでいることが分かれば、お客様も安心するので非常に良い取り組み」とコメントしています。

静岡県旅館ホテル組合では、静岡県内の会員約700施設で認証マークの設置を進める方針です。

また静岡県内では飲食店に対しても取り組みが行われています。 静岡市では感染防止対策に取り組む飲食店に対し、ステッカーの交付をスタート。 約6000の飲食店に対し、「距離の確保」や「消毒」など、静岡市が定めた9項目の対策を実施している飲食店に対し、静岡市食品衛生協会からステッカーが交付されています。

ホテルや旅館、飲食店、いずれに関しても共通していることですが「ちゃんとやっているという証明は自分から言えないので、こういった形で第三者が認めてくれるのはいい制度」と口を揃えています。

1日も早い収束を望むのはもちろんですが、コロナ禍の中にあっても、利用者、商業施設・飲食店の双方不安を良いかたちで取り除きながら、お互いがストレスを感じることなく安心して過ごすことが出来るシステムが、1日も早く確立して欲しいものです。

（2020年8月28日に書かれたコラムです）


 執筆：街コミNAVI編集部