家系や二郎系など、濃厚かつ食べ応えのあるラーメンが人気の昨今ですが、現在じわじわと注目を集めつつあるのが“ノスタルジックなラーメン”なんだとか。

「ノスラー」と呼ばれる“ノスタルジックなラーメン”とはすなわち、昔ながらの醤油味をベースとしたシンプルなラーメンのことを示します。

最近では、老舗店にもオープン前から常連客に混じり、若者やカップルなどが並んでいるというから驚きです。 東京・大井町にある「永楽」も“ノスタルジックなラーメン”を提供しているお店のひとつ。

大井町の東小路飲食店街に店を構える「永楽」は、1956年（昭和31年）に創業。名物は「もやしそば」ですが、中華屋で飲むのが好きな人は、単品チャーシューをつまみにスーパードライを堪能することもあるのだとか。

お店の外観は昔懐かしい、昭和の雰囲気が漂っていますが、開店20分前から行列のできる人気店。

朱色のカウンターや椅子は、まさに昭和レトロなノルタルジーに溢れています。

名物のもやしそばは以前850円で提供されていましたが、現在は1,050円に値上げ…それでも客足の途絶えない人気のメニューなんだとか。

もやしそばは、もやし、ニンジン、ニラ、豚肉、入りのあんかけそばです。

豚と鶏をじっくり煮込んでスープを作り、麺は平打ち。スープが黒っぽく見えるのはラードで揚げた「焦がしネギ」が入っているからなんだとか。

香ばしい匂いが美味しさを予感させ、そこに数種類を合わせた油が加わります。

とろりとした焦がしネギ入りのスープに麺が絡まり、程よいスパイスとなって口の中で溶け合い、特別な一杯を堪能できます。

最近では、麺系ユーチューバーなども大井町の「永楽」を訪れており、昔懐かしい雰囲気を新鮮に感じている若者も増えているようです。

オシャレな今風のラーメンも魅力的ですが、昔ながらのシンプルなラーメンが食べたくなった時には東京・大井町にある「永楽」を訪れてみてはいかがでしょうか。


 執筆：街コミNAVI編集部