いよいよリオオリンピックの開幕となり、4年後には東京オリンピックが迫ってきました。 オリンピックに合わせて全国各地でスポーツ関連の催しなどが行われていますが、滋賀県では 一風変わった企画展が開催されているようです。

それが大津市の滋賀県庁内の県政資料室で開催されている「体育のススメ～鍛えよからだ～」です。 なんだか、いかめしいタイトルで内容が分かりづらいですが、実はこれ、明治時代から昭和前期の 体育やスポーツに関する滋賀県の公文書を集めた展示なのです。

当時の県のスポーツ関連の様子が分かる資料16点が展示されていて、滋賀県の競技として全国的に 有名なのはボートであったという記述や、最も力を入れていた競技は水泳だったということなどが 記述されています。

1937年の文書には「1940年の東京オリンピックに代表選手を派遣できるように努力する」という 記述なども残っています。1940年に東京オリンピックが開催予定だったこと、みなさんは知って いましたか？（結局、実現はしませんでしたが）そして体育といえば学校。

ということで、学校教育における体育やラジオ体操などについての資料も展示されていて 体育が戦争に向けて利用されていくまでの流れが確認できたりと、滋賀県の資料から国の歴史を ひも解いていくこともできる内容になっています。

大規模な展示会ではありませんが、見ごたえはたっぷり。 皆さんも住んでいる地域の過去の文書などに目を通してみると、面白い発見を得られるかも しれませんよ。


 執筆：街コミNAVI編集部