栃木の観光スポットといえば、とまずは頭にのぼるのが日光東照宮。 徳川家康を祀った神社で、その中でもシンボルとも言える存在が「陽明門」です。

陽明門は、建物全体が極彩色の彫刻で埋め尽くされており、日が暮れるまで眺めていられるという意味で、「日暮御門」とも呼ばれています。立体的な造形も素晴らしく、何度訪れても飽きない、そんな陽明門はもちろん国宝に指定されています。

しかし近年はずっと修復を行っていて、その公開をファンは待ちわびていました。 さて、その栃木のいちおし観光スポット「陽明門」が3月10日、4年ぶりに一般公開されました。

ちなみに、2013年からの補修に費やされた資金はなんと12億円！ 陽明門の誇る500以上の彫刻は、中国の仙人や唐子、故事などをかたどったもので、繊細な細工や塗装がされていますし、その塗り直しも大変です。

さらに、飾り金具も年月を経て劣化していたところを取り付け直したりなど、大規模な修理がなされたといいます。携わった職人の方々も、その責任は重大だったのでしょうね。

そのお披露目の10日には、待ちに待った参拝客が栃木内外から詰め掛け、多くの人が感嘆の溜息をもらしたそうです。

江戸時代初期の伝統技術が結集したこの陽明門、ぜひ栃木へ一度見に行ってみてはいかがでしょうか。 ちなみに、ゴールデンウィークには期間限定で、夜間での参拝が可能になります。今年の連休の計画がまだ立っていないという方は、ぜひこの豪華絢爛な栃木の観光名所を訪ねてみましょう。


 執筆：街コミNAVI編集部