沖縄の踊りといえばエイサー。大人も子供もこぞって踊るこの演舞は、沖縄の盆踊りと言われ、伝統的な舞踊であると同時に阿波踊りのように共同体の結束を示すものでもあります。この時期に現世帰りする祖霊を迎え・送るためのものです。

エイサーは掛け声もお囃子のリズムも沖縄らしい独特のもので、島内部の祭りだけでなく、それ自体で日本国内の重要な観光資源にもなっています。

ちなみに、うるま市も沖縄本島中部のエイサーどころのひとつで、うるま市・赤野のOBメンバーたちが区の創立記念事業に向けてエイサーを練習しているそうです。 メンバーは60～79歳までの「元」青年たち。現役の青年会メンバーとともに週2回練習しているといいます。パーランクー（エイサー用太鼓）を手に結構ハードな踊りもあると思うのですが、中高年のみなさん、体力がすごいですね。

さすが、うるまの元青年といったところでしょうか。

メンバーは18人で、赤野区創立100周年の記念舞台をうるまのエイサーで彩りました。5月28日「全島浜千鳥フェスタ」の舞台の中で、今年1月からの練習の成果をいかんなく発揮。同世代の中には健康上の理由などから踊りたくても踊れない方々もいる中、「出られない人の分まで精いっぱい務める」と意気込んでいたのは最年長79歳の宮平清牛さん。50年ぶりのエイサーに力が入っていたようです。

東京への集団就職で地元を離れたあと、いつか自分もエイサーをと思っていた與古田さん（69）も、うるまのメンバーの一人。ついに夢をかなえることができたそうですよ。


 執筆：街コミNAVI編集部