各都道府県ともに、他府県から移り住んでくる人々を受け入れつつ、意外と意見交換などを行う機会は少ないもの。

いざ住んでみて、行政の体制として、地域の環境として、果たして住みよいものなのか…そんな本音を地元の方々が耳にする機会は案外無いように思います。

そんな中、栃木県内で8月26日、福田富一・栃木県知事が栃木県に移り住んだ人たちと意見交換をするフォーラムが開催されました。 栃木県と言えば、男性2人組ボーカルユニット「C&K」がメンバー「CLIEVY」さんの地元・栃木県小山市で野外フリーライブを開催し、1万人を動員したこと、オートバイのロードレース世界選手権シリーズの日本グランプリが栃木県内のツインリンクもてぎで2019年から2023年まで開催されることが発表されたりと、話題が多いですが… このフォーラムに参加したのは、結婚や仕事などをきっかけに栃木県に移住した人など12人。

福田・栃木県知事は「人口減少を克服するため、若者の移住をすすめる取り組みが必要だ」と話し、参加した人からは「首都圏へのアクセスが良いことなどが栃木県への移住の決め手となった」と言う意見も挙がっていました。

フォーラムの課題としては、栃木県の魅力のPR不足などが挙がっており、「とちおとめ」などの名産品もあるにもかかわらず、栃木県外の人々の認知不足が浮き彫りになっています。

実際、トラストバンクが東京在住者を対象に行った「地方移住に関する意識調査」では、回答者の2人に1人が地方移住に関心を持っており、地方移住に前向きな人が多いとされているにも関わらず、ランキングの中では栃木県の人気は第9位という結果に。

地方移住に対する不安や懸念としては、「働き口が見つからない」「日常生活の利便性・快適性」が挙げられており、栃木県に限らず、こういう問題の解消こそが、地方移住の促進へとつながっていくのかもしれません。


 執筆：街コミNAVI編集部