人口減少に悩む宮崎県日南市が 東京のIT企業と共同でインターネットで仕事を発注する「クラウドソーシング」を利用した 人材育成事業を進めています。

地元に職がなくてもネットを通して作業を受注してもらい 生活できる収入の確保を可能にして、人口流出を防ぐアイデアです。 宮崎県日南市は、1955年のおよそ8万7000人をピークに人口が減少し 現在およそ5万5000人。

昨年5月には、有識者でつくる「日本創成会議」が発表した 「消滅可能性都市」の一つで、人口減少対策が課題になっています。

今回は、イラスト制作や画像処理技術を持つ 宮崎県日南市内在住の3人を募集。

共同のIT企業は今後1年間、クラウドソーシングの利用方法やIT技術向上をアドバイスし 複数の仕事を進める時のマネジメントまで、仕事上のノウハウを提供するということです。

宮崎県日南市商工観光課マーケティング推進室は 「地元から福岡や東京に出なくても仕事があることを知ってもらい 古里を出た人にも帰郷の選択肢として意識してほしい」と話しています。

共同のIT企業は 「人口減対策、地方創生策の具体例として、自治体と連携してクラウドソーシングを進め モデルケースにしたい」と話しています。

大都市以外の地方都市は、どこも人口減少への対策が急がれていますね。

インターネットが急速に発達し、これからは場所にこだわることがない 仕事（ノマドワーク）選びがどんどんできていきそうです。


 執筆：街コミNAVI編集部