夏目漱石が旧制五高、今の熊本大学の教師として 熊本に赴任してから来年で120年になります。

その「記念年」に向けて盛り上がる熊本で 漱石が暮らした旧居の保存運動に市民らが乗り出しているそうです。 夏目漱石は1896年（明治29年）前任地の松山を離れ、旧制五高に赴任。

1900年までの4年3か月の間 熊本にて過ごし、結婚して長女も誕生しました。 その間、熊本県内をたびたび転居し少なくとも6軒に住んだそうです。

熊本市によると、この6軒のうち 第3旧居、第5旧居、第6旧居の3軒が現在も残っていて 当時と同じ場所に残っているのは、第5旧居と第6旧居だけだそうです。

そんな中、保存が持ち上がっているのは 夏目漱石の「熊本時代最後の家」である第6旧居です。

100年以上前に建ち、現在の所有者が保存を前提に手放す意向を示したそうで 漱石ファンでつくる「くまもと漱石倶楽部」の会長らは 保存に向けて購入費の募金などの検討を始めているそうです。

この団体が呼び掛けて発足した 『記念年100人委員会』の総会を皮切りに、活動を具体化させる方針です。

漱石研究者で元熊本大教授は 「難しい話ではなく、文豪が住んでいた家が当時の場所にそのまま残っていることに価値がある」 と、指摘。

第5より第6のほうが当時の原型をとどめているそうで、 「空襲や大水害も生きぬいた。民間から寄付金を集め、全国に呼び掛けたい」 と話しています。

こういう歴史的建物は大事に保管していって欲しいですし 熊本の観光の名所として、これからも末永く愛される家屋となって欲しいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部