現在、日本は高齢化社会を迎えていますが、そうした状況の中で問題となり議論の的となっているのが、介護に関する問題ですよね。介護士などの人材不足といった問題もそうですし、尊厳死など死生観・倫理観に関わる議論も活発となってきています。

そうした中、静岡県沼津市では最後の時を在宅で迎えること、そしてそれを看取ることに関するフォーラムが開催されました。 この「地域包括ケアフォーラム」は、沼津市・三島市・伊豆の国市・伊豆市・函南町医療関係者が作る「ここいきサポートネットワーク」が開催するもの。

地域包括ケアとは現在、厚生労働省が推進している医療の在り方で、これから高齢化社会が進み要介護者が増える中で、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に地域の中で提供される仕組みを作って、重度な要介護状態となっても最後まで自宅で生活をできるようにしようというもの。

静岡県では、静岡県看護協会が、地域包括ケアの推進に向けた看護職の連携を図るモデル事業を昨年から実施。県内の5つの医療組織がモデル事業に取り組んでいて、ここいきサポートネットワークもその1つとなっています。

今回のフォーラムでは、それぞれの地域や施設での取り組みなどが、実例を交えながら発表され、これからの地域包括ケアの在り方について見識を深めました。

これからの日本人にとっては避けて通れませんし、介護する側として、そして介護される側としてすべての人にかかわる問題ですから、皆さんも是非、地域包括ケアの取り組みに注目してくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部