日本各地には、その地域の様々な伝統行事が残っていますが その中でも、熊本で行われる春の風物詩ともいわれる伝統行事をご存知ですか？

熊本にある阿蘇神社では 毎年の3月中旬頃に催され、春の風物詩として恒例になっている 「火振り神事」が行われたそうです。 この熊本で有名な「火振り神事」とは、読んで字の如く 茅の松明に火をつけ振り回し炎の輪がいくつもの浮かび上がるという 幻想的な風景が魅力の伝統行事なんだそうです。

「火振り神事」は国の重要無形文化財にも指定されていて、五穀豊穣を祈る祭りであり 農業神が姫神を娶る「御前迎え」の儀式でもあるそうです。

その御神体を迎える為に、縄の先についた茅の束に火をつけて振り回す事で 罪や汚れを払うことができるのだとか。

そして、この熊本で行われている「火振り神事」の興味深い点は この神事に一般の人も参加することができ、誰でも火振りの炎の輪を作る事に 参加できるという所なんですね。

通常、このような神事であれば 伝統に乗っ取ってその資格がある人でないと参加出来ないものが 多いのではないでしょうか？

まして、この「火振り神事」のように火のついた松明を振り回すというような 独特な行事に、一般の人が参加できるという事は稀なことではないかと思います。

そんな、他にはない貴重な「火振り神事」に 是非、一度は参加してみたいものですね。


 執筆：街コミNAVI編集部