（2018年3月31日に書かれたコラムです）

広島駅前などは『エキエダイニング』がオープンするなど賑わいを見せていますが、少し離れた駅などでは、建物の老朽化に伴い閉館するなど寂しいニュースもありました。

JR西広島駅前の広電「西広島駅」に隣接する「ひろでん会館」が、3月31日、老朽化のため閉館しました。 この「ひろでん会館」は、広電興産が1964年（昭和39年）、広電宮島線「西広島駅」のターミナルデパートとしてオープン。現在は広島電鉄がビルを所有し、広電ストアに賃貸して、広電ストアが運営するスーパーマーケットが核テナントとして入居していました。

閉館は、2017年2月に広島市が公表した耐震性能で、震度7以上の地震で倒壊の恐れが高いとの判定結果を受けて決定。

入居テナントも31日に営業を終え、会館内の定期券売り場は既に広電「西広島駅」1番・2番ホームに移転していました。

跡地の活用について広島電鉄は、「公共交通事業者として、交通の結節点であることも踏まえ、行政の方針にも協力しながら進めて行くべきと考えている」とコメントしています。建物は今年5月に解体予定とのことです。

1960年代の建物ということで、きっと地元の人にも愛されていた場所だったと思いますがやはり耐震性を問われると脆弱さは否めないものかもしれません。

こういった建物がひとつ、またひとつと姿を消していきながら、街の風景は姿を変えていくのかもしれません。 また新たに建築される建物が再び地元の人たちに愛される場所になればよいなあと思います。


 執筆：街コミNAVI編集部