（2018年7月31日に書かれたコラムです）

大型量販店に押され、個人経営の店舗の運営が厳しくなる…これは全国的な問題だと思いますが、北九州ではこの状況を受け、地元の「街の店に行こう」と呼びかける運動が始まっています。

北九州市や近郊エリアの雑貨店やカフェ、ブティックなど26店舗が協力する販促企画「街のお店に行こう」という企画が、2ヶ月前から北九州市内でスタートしています。 この企画は、来店客が所定のスタンプカードを提示すると、用意されたプレゼントや割引が得られるシステム。

北九州市内にあるヨーロッパのビンテージ雑貨を扱う「イエンカン・ブロカンテ」の店主、福田幸美さんが呼びかけスタートしたもの。

福田さんは「毎年、梅雨から夏にかけて個人経営店は集客に苦戦している。今年は特に梅雨の後の記録的な酷暑で、お客様が外出したがらず経営は厳しい。来店への動機づけや、まだ知らない店へ足を運ぶきっかけになれば」と話しています。

開始から2ヶ月、成果はどうかと言いますと、現実はなかなか厳しいもの。

「SNSなどを中心に告知を呼び掛けていますが、まだあまり成果は出ていない。お店同士がつながることで何かを生み出せたら」と福田さんは期待を込めています。

価格や流通的な面で、量販店に頼ってしまうのは止むえないところではあります。しかしやはり伝統を受け継ぎ、こだわりを持って経営を続けているお店が陰に潜んでしまうのは本当に残念です。この機会に、みなさんも地元のお店に着目してみてはいかがでしょうか？

この共同販促「街の店に行こう」は9月9日まで、北九州市や近郊エリアの雑貨店、カフェ、ブティックなど26店舗で実施されています。

スタンプカードは各店で入手できるとのことなので、この機会に北九州近郊の方は、スタンプカードを手に、地元のお店を尋ねてみてください。


 執筆：街コミNAVI編集部