ここ数十年、日本だけでなく世界中で環境問題に対する意識が高まっている中、世界中で進んでいるのが、再生可能エネルギーの活用ですよね。

風力発電や地熱発電、太陽光発電などが世界中で推進されるようになり、日本でも原発事故以降再生可能エネルギーの活用を求める声が大きくなっています。

そうした中、日本中で再生可能エネルギーを利用した新たな発電施設がたくさん誕生していますが、福岡県北九州市でも、先日新しい発電所が完成し、注目を集めています。 北九州市は国が取り組みを進めている「環境モデル都市」に選定されている地域。この「環境モデル都市」は、低炭素社会の実現に向け、高い目標を掲げて先駆的な取り組みにチャレンジする都市を「環境モデル都市」として選定するもの。

北九州市は平成20年の一番最初に認定された6都市のうちの1つとして、平成21年度に「環境モデル都市行動計画」を策定し、さらに平成26年3月に計画の改訂を行い、平成28年8月に「地球温暖化対策実行計画・環境モデル都市行動計画」を策定するなど積極的な取り組みを進めてきました。

そうした中で今回建設された発電所が「響灘ウインドエナジーリサーチパーク」です。

これは太陽光と風力によるハイブリッド型発電所で、年間で一般家庭4950世帯分の1年分の電力消費を賄うことができる大型発電所で、稼働すれば年間9500トンものCCO2削減効果が見込まれているのだといいます。

昨年から建設が始まり、12月に工事が終了。今年の1月1日から運転を開始しています。こうしたハイブリッドの発電施設はまだまだ多くないということもあり、この発電所はハイブリッド発電技術や遠隔監視によるメンテナンスシステムの構築等、これからのハイブリッド発電のために重要となる実証研究も進めていくことになるということです。

この発電所の動向が日本の発電のこれからにも大きくかかわってくるでしょうから、北九州だけでなく全国の皆さんに注目していてほしいところです。


 執筆：街コミNAVI編集部