（2018年9月30日に書かれたコラムです）

神奈川県からスポーツに関するニュースです。2020年開催となる東京パラリンピックに向け、神奈川県は障がい者スポーツの統括団体設立に乗り出しました。

神奈川県内では、神奈川県体育協会が競技団体を束ねる一方、障がい者スポーツは県レベルで核となる団体がなく、競技団体も少ないため、選手強化や普及を進めるうえで統括団体設置を求める声が上がっていました。 神奈川県は競技団体や神奈川県体育協会、政令市などと検討会を設置し、望ましい団体のあり方について協議し、普及・啓発からトップ選手の支援まで幅広く対応する団体と位置づけ、7月に設立準備会を立ち上げ、年度内に基本方針をとりまとめる予定です。

黒岩祐治・神奈川県知事は団体設立について「障がい者スポーツに関する神奈川県民への発進力は高まり、バラエティに富んだ自主事業の実施にも期待がかかる」と述べています。

2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、陸上男子400メートルリレー（切断など）で多川知希選手が銅メダルを、今年8月に開催された車いすラグビー世界選手権では、若山英史選手が金メダル獲得に貢献するなど、神奈川県出身の目覚ましい活躍も注目されています。

今後は障がいの種別や競技種目を越えて連携し、競技の裾野を広げるとともに、トップアスリートの発掘、育成も図っていく考えです。

障がい者スポーツに関しては、日本ではまだまだ団体の発足、施策などの取り組みが進められていない印象があります。ぜひオリンピック・パラリンピックの開催を前にそれらの問題を淘汰し、日本選手勢の強化に努めていただきたいと思います。


 執筆：街コミNAVI編集部