（2018年12月31日に書かれたコラムです）

全国的な問題となっている待機児童に関する問題ですが、全国各地の都道府県で迷走し続けている傾向にあります。ここで富山県の待機児童に関するニュースをご紹介しましょう。

富山市内で希望する保育施設に入所できなかった子どもが今年4月時点で約190人に上ることが分かりました。 富山市全体では施設の受け入れ人数は足りているモノの、入所希望が多い一方で比較的定員が少ない旧市部の中心部などで自宅や職場周辺の施設に空きが少ないケースが多いことが原因となっているそうです。

実は富山県は「待機児童ゼロ」とされていますが、こうした「潜在的待機児童」が発生しており、仕事への復帰が遅れ、生活に不安を抱えている保護者も少なくないそうです。

外山氏は旧市部を中心に定員枠を広げるなど対策を進めているのですが、追いついていないのも実情です。

富山市こども支援課によると、富山市内の保育園や認定こども園、小規模園などは計106か所。4月1日時点の定員1万2315人に対し、入所者数は1万863人でした。

年度替わりの4月は定員に空きが出やすく、1400人以上の余裕があった一方で、入所待ちも約190人いたそうです。

富山市こども支援課関係者は、旧市部の中心部や南部、東部で慢性的に主にゼロ歳児を受け入れにくい状態になっているそうです。担当者は「特定の園や地区にこだわらずに探して欲しい」と話しています。

誰しもが希望する園に入れないというのは仕方ないもの。とは言いつつ、自分の子どもには快適な環境を、と思うのも親心としては仕方ないでしょう。その辺の折り合いをつけつつ、待機児童問題が円滑に解決して欲しいものです。


 執筆：街コミNAVI編集部