愛知県豊川市内には 絶大な知名度を誇りながら市外ではあまり知られていない幻のローカルパン 「たけの子パン」があるのをご存知ですか？

ご当地生まれの人気グルメというものは、そのエリアで人気に火が着くと 自然とほかのエリアの外へも拡大していくものです。

しかし、この愛知県の「たけの子パン」は人気エリアから一歩外に出ると 知名度が低くなってしまう、不思議なパンなんですね。 このパン、名前だけ聞くと まるで焼きそばパンのような惣菜パンを想像してしまいますよね。

タケノコを刻んだような、具が入っているのだろうなと想像しますが 驚くべきことに、たけの子パンには一切タケノコを使用していません。

愛知にそんな、謎なパンがあるなんて・・・と感じる人も多いのではないでしょうか？

現在でも「幻のパン」と呼ばれて人気の「たけの子パン」。

その正体は食感の良いデニッシュ生地の中に たっぷりのホイップクリームが詰まった菓子パンなのです。

生地の外側はサックリとしていて中はしっとりとしています。 程よい甘さのホイップクリームが生地との相性抜群です。

愛知県内でもローカルな町だけに人気の「たけの子パン」

販路を広げないことには理由がありました。 生クリームを使用した「生もの」なので、賞味期限が製造日の翌日になってしまうのです。

それだけではありません。 夏場は配送している途中でクリームが溶けてしまいます。

従って夏のシーズンには製造を中止することもあるそうです。 こうした様々な理由が重なって幻のパンとなったのです。

高い人気を誇っているのに、ネット通販などで販売しようとせず 食べたいのであれば、愛知県まで来てください！という意気込みはとても素晴らしいですね。

一度食べてみたくなった人も多いのでは？


 執筆：街コミNAVI編集部