鹿児島というと何を思い浮かべるでしょうか？桜島や、幕末の志士ゆかりの地など 観光名所もたくさんありますが、なんといっても、グルメもたまりません。

鹿児島黒牛、鹿児島黒豚をはじめとして、やっぱり鹿児島といえば肉！ という方も多いかと思います。

そんな県産の牛・豚をはじめ、海鮮、九州各地の野菜をたのしめるイタリアンレストランを 手掛ける鹿屋の畜産飼料会社が今話題です。 それが鹿屋市旭原町の寿商会。

鹿屋市内に「KANOYA BAR」「TAKE」、福岡に「KANOYA BAR」「CENTRE（セントル）」を 展開する会社で、この4月には、鹿児島市に「Centre」をオープンしました。

卸先の生産者から黒毛和牛を1頭買いするという 飼料会社ならではの手法でお客さんに地元産の食材を提供しています。

飼料会社である寿商会が飲食事業を始めた理由については 「生産者がこだわって作ったものが首都圏などに流れ、地元で食べられる場所があまりなかった」 「相場の変動に左右されやすい畜産農家の売り上げを安定させることができれば」 「地元の食材を多くの人に食べてもらえれば」と社長の竹中さんは語ります。

まさに地元・鹿屋と、業界への愛が生んだ成功だといえそうですが 地方でとれたおいしいものが、すぐに首都圏へ流れ出てしまうという指摘には ハッと気づかされるものがあります。

地方創生が掲げられる中、地元の特産を全国に発信することにばかり目が行きがちですが まず、きちんと地元で愛されているのかが大事とも思わされますね。


 執筆：街コミNAVI編集部