青森労働局が、この春に青森県内の高校や大学を卒業する生徒・学生の昨年12月末現在の 就職内定状況を公表しました。それによりますと、高校生の内定率は、前の年の同じ月に 比べて0.3ポイント増の89.0%で、統計が残っている1994年3月以来、この時期としては 最高の数字だったそうです。

大学生の内定率も同じように3.9ポイント増の81.5％となり、調査を始めた 2001年3月以降でこの時期としては最高だったそうです。 就職を希望する高校生3456人のうち、青森県内希望は2,001人、青森県外希望は1,455人。 青森県内での就職率は83.4％、青森県外の内定率は96.8％と、どちらも過去最高。

未内定者は379人は379人で、うち332人が青森県内での就職を希望しているそうです。

また就職を希望する大学生は2654人で、内定者は2162人。このうち青森県内の就職希望者は 878人、内定者は688人。青森県内のハローワークが受理した大卒求人は1,825人でした。

いずれの数字も増加傾向にあり、青森労働局の関係者はこういった就職内定・求人状況の 傾向について「人手不足を背景にまだ求人数は増え続けている」とした上で 「学校と連携し、一人でも多くの生徒が就職できるよう、未内定者の個別支援を継続していく」と話しています。

青森労働局は、今月26日にも大学生、短大生らを対象に、青森市内の「ホテル青森」で 就職面接会を開く予定だそうです。

こういった内定率の増加は、やはり就職希望者、求人側、そしてそれを仲介する行政機関、 それぞれのバランス、意識がうまく成り立っており、ケアがきちんとできていることが 要因にあるのではないでしょうか。

就職難と言われる昨今、青森県のようなケースは珍しいのかもしれませんが…学べることは 多いようにも思います。


 執筆：街コミNAVI編集部