世界中には多くの世界遺産があり、日本にも世界遺産は多くあります。観光地としての人気も高い世界遺産は、その国の文化をうつす重要な遺産として認知されていますが、悲惨な出来事を後世に伝えていくための負の遺産もありますよね。

そんな日本の世界遺産といえば、やはり広島県広島市にある原爆ドームですよね。 その原爆ドーム周辺には多くの被爆関連の施設などが置かれ、周囲は広島平和記念公園として、多くの人が訪れる場所となっています。

そんな平和記念公園で地下から新たに被爆遺構が発見され、注目を集めているのをご存知でしょうか？

平和記念公園では、主要施設の1つである平和記念資料館の耐震化工事が行われることが決まり、それに先立ち2015年から工事の掘削範囲内の地下遺構調査が行われていました。今年の3月まで行われていたその発掘調査では、地下約70センチで当時の道路や日用品などの被爆遺構が発見され、昨年の秋には、その被爆遺構の一般公開も行われ、調査の発掘報告会も行われました。

これを受けて、市民による「広島平和記念公園被爆遺構の保存を促進する会」が発足し、これらの遺構を後世に残していこうという運動も始まり、広島市としても、それらの遺構を保存し、史料価値が高いものは資料館で公開することも念頭に広島市文化財団に分析以来を出しているということです。

資料館の本館は耐震工事のため2月から休館していて、2018年7月までの再オープンを予定しているということです。皆さんも再オープン後、資料館を訪れたら今回の調査で見つかった遺構が新しく展示されているという事があるかもしれませんから、チェックしてみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部