青森県に関するニュースです。1985年夏に青森県の下北半島で撮影されたものの、青森県内で上映されず、幻の青森県ロケ作品とも言われる映画「ゴンドラ」の青森県上映を目指す動きが出ているそうです。

都心で今年、リバイバル上映が行われたことに触発され、青森県内の有志が試写会を行ったのは、今月5月28日のこと。参加者は約30年前の青森県内の美しい景観が写し出されるスクリーンに見入っていました。 青森県内での上映を目指している青森公立大学の飯田俊郎教授も試写会に参加し、「カメラの裏側に地元の人たちがいっぱい関わっていたと思う。やはり地元で上映したい」と意気込みを語っています。

ロケ地である、青森県の動きを制作者も歓迎しています。貞末麻哉子プロデューサーは、取材に対し、「数年かけて、いくつもの半島や東北沿岸を見て回り、最後の最後に出会ったのが青森県・下北半島の佐井村だった」と打ち明けています。貞末さんは「経済的な体力がなく、地元・青森県での上映の機会を作れずに30年経ってしまった。今回、青森県内での上映が叶うのであれば、私にとっても心深い上映となる。」と期待をよせています。

今後は秋以降に青森県内を巡回する形式での上映を目指し、準備を進めているそうです。

都市部でのリバイバル上映が行われたきっかけが個人的には気になるところですが、理由はどうあれ、時を経て作品が青森県内の人々に届くというのは素晴らしいことですね。是非、青森県内の上映も実現して欲しいです。


 執筆：街コミNAVI編集部