日本ではここ数年、バリアフリー化が進められるなど、障がい者の人も暮らしやすい社会をつくるための動きが進んでいます。障害のある人を街で見かけたら、なにか手助けができないかと考え、行動に移す人も多いのではないでしょうか？

しかし、障がいには様々なものがありますし、他人が見てすぐにわかるものもあれば、見ただけではわからない障害もあります。

特に耳の障害などははた目にはわかりませんが、例えば災害時などに耳が聞こえないことは命を落とすことにもつながりかねません。実際に過去の災害でも、目や耳の不自由な障がい者の人の死亡率はそうでない人に比べて2倍近くになるというデータもあるそうです。

そうした障がいを持っている人のために、徳島市では専用ビブス（着用型ゼッケン）が製作され、注目を集めています。 障がい者団体からのアドバイスをもとに徳島市が製作したこれらのビブスには「目が不自由です」「耳が不自由です」といった、その人の抱える障害が書いてあって、周りの人にも障がいがすぐにわかるようになっています。

これによって、災害時などにも周りからの支援が受けやすくなります。色も青と黄色の蛍光色なので、災害時の暗い現場でも見やすくなっています。

ボランティア向けに「手話できます」「筆談できます」の2種類のビブスも用意し、全4種類で780着が今回は作られ、11月から希望者に配布し、関係団体や施設などにも設置するのだそう。

皆さんもいざというときにこのゼッケンをつけている人を見かけたら手を差し伸べてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部