ある言葉を聞くと、ある地域が思い浮かぶ…そんな特徴を持つ地域が全国各地にありますが、「平和」という言葉を聞いて思い浮かべるのは、皆さんどんな場所でしょうか？

やはり広島県を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。 被爆地として世界に平和を発信し続けている広島県。

近年は外国人観光客も増えているということで、観光促進の強化に向けた取り組みが進められていますが、現在観光客向けの新たなツアー「ピースツーリズム」の始動に向けて動いていて、注目を集めています。

広島市には多くの観光客が訪れていますが、その多くが原爆ドームなど一部の遺構だけを訪れ、広島への滞在時間も短いのが現状となっています。

そこで、市は、原爆に関する様々な遺構を巡りながら、平和について考えることができる「ピースツーリズム」の企画を発案。昨年「ピースツーリズム推進懇談会」も設置され、ルートを中心に、ピースツーリズムの設定に向けて議論が交わされてきました。

これまでにもいくつかのルート案は提示されてきて話題にもなっていましたが、2月28日、6つのモデルルートが完成し、懇談会から市長に提出されたということです。

各モデルルートは徒歩を想定したルートが4ルート、自転車での観光を想定しているルートが、2ルートとなっていて、被爆した建造物を巡るルートや、広島の文化や文学を巡り、それらが被ばく前後でどう変わったかということなどを紹介するルートなどを用意するということです。

各関連施設などにスマートホンをかざすと説明の文章や映像が見られるという仕掛けなども施す予定とのこと。

正式ルートは夏までに決定し、来年度中にはスマホをかざした際に見れる映像などのコンテンツ制作も完了させる予定ということで、近いうちにピースツーリズムの本格稼働も始まりそうです。

広島旅行に訪れる人はもちろん参加してみてほしいですし、地元・広島の人たちも、改めて地元について知る良い機会として、参加してみてはどうでしょうか？


 執筆：街コミNAVI編集部