（2018年7月31日に書かれたコラムです）

大分県内で観測された天体ショーにまつわるニュースをご紹介しましょう。

7月28日明け方、満月が地球の影に入る「皆既月食」が起き、大分県内では南西の空に赤銅色に染まった月が浮かびました。 国立天文台の観測によりますと、月は3時24分に欠け始め、皆既食は4時30分から始まったそうです。

天候に恵まれた大分では、約1時間にわたりかけて行く過程を観察できたといいます。月の横には15年ぶりの大接近という火星も輝き、二つの天体の共演も見られたそうです。

大分市内の七瀬川上流にある大分川ダムの上空では、神秘的な天体ショーが繰り広げられており、国道442号と第2展望所を結ぶまんじゅう大橋からは、欠けていく様子と水面に映る月、寄り添うように輝く火星を一度に見ることができたそうです。

この日は大分県内も天候に恵まれたとのことなので、天体ショーを楽しんだという方も多いかもしれません。奇しくもこの頃東日本から近畿にかけては台風12号が接近していたため、その周辺では見ることができませんでしたが、大分を始めとする九州地方ではきっと美しい夜空が広がっていたのでしょう。

国立天文台によると、火星と地球の最接近は7月31日で、その距離は5,759万キロメートル。9月上旬まで火星が観測しやすい時期は続くそうです。月明かりにも負けず赤く輝く火星は、位置さえ把握していればきっと肉眼でも見えるはずとのことなので、みなさんもこの機会にご覧になってみてはいかがでしょうか。

尚、深夜の天体観測の際は、防犯などに気をつけましょう。


 執筆：街コミNAVI編集部